1月28日

 7時に目を覚ます。昨晩飲みながら作っておいたメモをもとに、今日の取材でどんなことを聞くか、まとめておく。朝食をとる暇もなくアパートを出て、神保町に急ぐ。大手町で乗り換えるとき、逆向きの電車に乗ってしまったけれど、10時35分にはお店にたどり着き、取材を始める。昨日から感じていたことだけれども、カメラの性能がさすがの一言で、「この瞬間を撮っておきたい」というところがパシッと撮れる。シャッター音も心地よい。今日は店主のKさんと一緒にお昼を食べに行き、四川風中華をご馳走になる。午後、ご家族にインタビューしているうちに、気づけば雪が降り始めている。話を聞けば聞くほど、こうして足を運んで話を聞いてみることで、まるで見え方が違ってくる。もちろん「誰かに会いに行って、その事情を聞き、考える」ということがすべてだとは思わないけれど、ぼくはそれを大事にしたいと思う。18時にお店をあとにして、話題にのぼった「山の上ホテル」に立ち寄ってみたものの、バーは休業中だった。御茶ノ水駅近くの「かぶら屋」、ちょうどお客さんがいなくなったタイミングだったので、入店してビールと煮込みとポテサラを頼んで、最近出た常盤新平さんの文庫を少しだけ読んだ。