12月8日

 7時半に目を覚ます。コーヒーを淹れて、2日のインタビューのラスト30分の文字起こしに取り掛かる。10時まで我慢して、朝ごはんに昨日のミルクスープの残りを食す。テレビでは民間人初の宇宙飛行と報じられている。これまでの宇宙飛行士って、民間人じゃなかったんだと不思議な感じがする。今日は在宅で仕事をしている知人に、トマト缶とサバ缶のパスタを作ってもらう。今月は土日がふさがっている日が多いので、食べられる日に食べておく。

 昼食を終えたあと、日曜日に開催されるライブの予約を申し込んだ。会場はどれぐらいの規模で、どんなふうになっているんだろうかと少し不安もあり、サイトで規模を確認した上で、ツイッターで店名を検索してみると、数日前の店内とおぼしき映像がアップされている。マスクをあごにずらしたまま過ごしている人がちらほらいて、そわそわする。そんなに混雑しなければいいなあと思って、しばらく経って、今のは出演者に対して酷い考えだなと気づく。

 午後はインタビューの構成を進めて、夕方にはメールで送信。インタビューからちょうど1週間ですべて構成することができた。4000字×3〜4回のはずが、全部で4万字近いボリュームになってしまった。でも、それだけ文字数が必要な話だと思うから、そのまま進めてもらうことにした。部屋が散らかっているので、その原因である新聞紙を整理する。小説のとこだけ切り抜き、残りは処分する。それを終えると、今度は9月以降の領収書がごちゃあっと積み上がっていたのを整理する。

 夕方から散髪に出かけていた知人も、19時過ぎには帰ってくる。領収書を月ごとに分けて、日付順に並び替えるところまで進めて、残りは明日にしようと一息つく。ふと知人に目をやり、髪を切っていることに気づく。「散髪に出かけている」と認識していたはずなのに、たった今それに気づいたように「あ、髪切ってる」と思ったことにおかしくなる。請求書だなんだという作業が苦手過ぎて、余裕がなくなっていたせいだろうか。

 知人が成城石井で買ってきてくれたシウマイと生春巻きをツマミに、ビールで乾杯。『消えた初恋』(第8話)の録画を見る。なにわ男子の道枝君の美しさ。今回ゲスト出演した俳優の演技が鼻につき、途中で何度も一時停止して、そんな演技になるか?と知人に言ってしまう。「たぶんこうなるだろうなと思った」と知人がぼやく。全然覚えていなかったけれど、前季のドラマでも、その俳優の演技が受け入れられなくて、ぼくは途中で見るのをやめてしまったドラマがあったのだという。いつも酒を飲んで酔っ払いながらドラマを観ているはずなのに、案外感想は一貫している。知人によると、酔っ払って内容を忘れてしまった番組をもう一度再生するときも、いつも同じ箇所で同じことを言っている。