2月2日

 7時過ぎに目を覚ます。熱はないけれど、まだ治りきっていない感じがする。たまごかけごはんを平らげ、コーヒーを淹れる。10時過ぎ、紀伊國屋書店のウェブサイトと「honto」にアクセスして、紀伊國屋書店ジュンク堂書店丸善文教堂の在庫状況を覗いてみる。もうすでに都内の店舗だと『水納島再訪』が在庫ありになっている。せっかくだから書店に並んでいる様子を見に行きたいところではある。体調が戻りきるようにと、暖かい格好をした上に、バスタオルを首に巻き、バフで頭を覆う。もともと知人の持ち物だったバフ、コロナ禍になってからはジョギング用に使わせてもらっていた時期もあったけれど、スポーツ用マスクを買ってからはまたタンスに眠ったままになっていた。本来はネックウォーマーとして首を覆うものなのだろうけれども、短く刈った坊主頭が冷えるのを防ぐようにも使えるなと思って、ここ数日はずっとバフで頭を覆っている。

 昼、セブンイレブンに出かけ、明太かき玉うどんを買ってきてお昼にする。原稿を書きつつ、「honto」を更新してみると、東日本の店舗や、大阪・神戸の店舗にも配本され始めている。秋田店には並んでいないけれど、大曲店に並んでいる。取次の配本というものがどういう振り分けをされていくのかを眺めているような心地がする。お昼を食べてから、ほとんど完全に回復したような感じがするのだけれども、出歩いて体力を消費することでぶり返したらと不安になる。飛行機に搭乗する場合、保安検査場の前に体温計がある。もしもそこで37.5℃以上と表示され、飛行機に搭乗できなかったらどうしよう。と、もしも熱があると判定された場合はどうなるのかと検索してみると、国土交通省のサイトに「搭乗のとりやめを要請することがあります」と書かれているものの、また別の国土交通省からの案内には、「37.5度以上の場合、国土交通省厚生労働省からのチラシをお渡ししています」とあるだけで、これが実際の運用であるようだ。となると、熱があるけど飛行機に乗っている人もいるのかと、また神経症が出てしまう。

 やっぱり今日は自宅で過ごすことにして、本を手渡しにいこうかと思っていた人にはスマートレターで発送しておく。日が暮れたあたりでビールを開け、飲みながらテープ起こしをしていると、仕事を終えた知人が帰ってくる。昨日の夜、出前館で「老酒舗」を注文しようとしていたのだが、営業時間内に配達できないとの理由でオーダーできなくなってしまい、今日こそはと「老酒舗」をオーダーする。18時過ぎに届き、『透明なゆりかご』と『ファイト・ソング』を観ながら晩酌をする。22時には眠りにつく。